転職や就職をする際に、必ずと言っていいほど行われるのが「面接」です。
しかし、介護士として転職を考えている大半の人が、この面接についてはかなりの苦手意識を持っているようです。
これを読まれている方の中にも、「実際の面接では自分の考えていたことの半分も伝えることができなかった」という経験をしたことのある人も多いのではないでしょうか?
そこでこのページでは、介護業界内で転職する人に向けて、面接の際に施設や企業が求めるものにはどのようなものがあるのかということをご説明していきます。
これから転職活動をして、面接を受ける際の参考になれば幸いです。
目次
施設や企業が求める人材とは
私も実際に面接官として面接に入ることは多いので、面接に来た方のどのようなところを観察して、評価しているのかということも合わせてお伝えしていこうと思います。
まずは第一印象が重要
面接に来た方を最初に見たときの第一印象というのは、人間ですからどうしても外せない要素となってしまいます。
「人は見た目がすべてじゃない」とはいうものの、服装や髪型、表情などは評価の対象になります。
- 清潔感のある服装をしているか
- 髪型や髪の色に節度はあるか
- 笑顔など、表情に変化があるか
などは、まずはチェックされると思っておいたほうがいいでしょう。
よれよれのジーンズにTシャツとヒゲ面で面接に来る人もたまにいますが、そのような方は面接に来た時点ですでに不合格がほぼ決定していることも多いです。
もちろん第一印象がすべてではありませんが、介護は人間を相手にする仕事ですので、第一印象の評価というのは要介護者やそのご家族が介護サービスを受けるときの信頼や評価にも直結するということを踏まえた上で、面接官は第一印象も大切な評価基準のひとつとして考えています。
一般的な礼節やマナー
面接に来た方の礼節やマナーもチェックされている場合が多いので、確認しておきましょう。
- 来社時にきちんと挨拶ができているか
- どのような用件で来社したのかを伝えきれているか
- 靴はそろえて隅に置いているか
- ドアの開閉は丁寧に出来ているか
- 面接に来る時間は早すぎず遅すぎないか
- 面接室に通されるまでの待ち方
- きちんと返事をしているか
などをチェックされている場合は結構ありますので、たとえ「楽にされてください」と言われても気を抜かずにいることが大切です。
もちろん遅刻などは論外なので、万が一遅れるようなことがあれば早めに連絡をしておくようにしましょう。
介護に対する考え方
話をしている様子や、質問に対する答え方などで、その方の人柄というのは大体分かります。
介護の仕事をしたいという方は優しい性格の方が多いので助かるんですが、面接官が面接で一番重要視している「介護の仕事をどのように捉えているか」ということをあまり深く考えずに面接に来る方が多いのも事実です。
- 介護は誰でも出来ると聞いたから
- 介護なら自分にも出来そうだと思った
- 人と話したりお世話をするのが好きだから
意外と、このような志望動機で面接に来る方は多いです。
確かに事実ではありますが、他にも同じような志望動機で面接に来る方は多いので、これでは合否を大きく左右する面接官に強いインパクトを残すことはできません。
他にも同じような人がいれば、その人が選ばれる可能性も十分にあります。
ですので、面接の際には、
- 自分は入社して何をやりたいのか
- 自分の出来る役割には何があるのか
- 要介護者への想いや熱意
- 介護士の育成について
など、他の人とは違った観点から自分独自の考えを伝えられるように、あらかじめ考えを整理しておくのがいいでしょう。
施設や企業が欲しいと思える人材は、「どのような形で自社に貢献してくれるのか」という考えを明確に持っている人ほど、好条件でもいいから欲しいと思うものです。
面接に行く前に準備しておくこと
面接に行く前に、準備できるものはなるべく準備しておくことで、面接の際に好印象を与えることができます。
第一印象対策
面接に行く際には、男性ならスーツ、女性なら派手すぎない格好で化粧も薄めにして行くようにしましょう。
男性は短髪で、ヒゲも剃っていくようにすると好印象を与える効果があります。
女性は明るすぎる髪の色は調整し、髪が長い場合は後ろで縛っておくと好印象を与えます。
白髪混じりの髪型は、面接官に疲れた印象を与えるので、できれば白髪染めなどをしておくのがいいでしょう。
一般的な礼節やマナー対策
すぐに身に付くものではありませんが、上述したことを確認して練習しておくことで、本番でもスムーズに行えるようになります。
「やる」のと「やらない」のでは大きく違いますので、なるべく本番で役立つように確認しておくようにしましょう。
介護に対する考え方対策
上述したことを踏まえて、自分なりに答えをいくつか考えておきましょう。
上手く伝える必要はありませんが、メモなどを見るのは悪い印象を与えるので止めましょう。
どんなことを質問されるかは分かりませんが、大抵の場合は「何か伝えておきたいことはありませんか?」と尋ねられるので、もしもそれまでに上手く答えられていなかったとしても、焦らずにしっかりと自分の伝えたかったことを言いましょう。
「はい」や「いいえ」ばかりの受け答えだけでは面接官の印象には残らないということは覚えておくようにしてください。
まとめ
緊張しない人はいないんだから、面接では失敗しても仕方ない。上手く伝えることは出来なくても気持ちは伝わったはず。
果たして、本当にそうでしょうか?
私は、そうは思いません。
自分に有利な条件で転職を成功させるためには、面接こそ「自分」という人材を売り込む最大のチャンスの場です。
施設や企業が求めるような人材に、何か少しでも近づけて面接に臨んでいるかどうかは、その準備をきちんとして面接にきた方なら、面接官は話していればすぐに分かります。
自信を持って面接を成功させるためにも、面接時にチェックされる項目を把握してきちんと準備をしておくようにしましょう。
履歴書の書き方については、介護の転職で押さえておきたい履歴書の書き方を参考にしてください。
転職先を探したい方は、介護の転職を好条件で成功させるためにやるたった1つのことを読んで実践することをおすすめします。
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