履歴書で一番重要なのが「志望動機・自己PR」の項目です。
履歴書を書く方もこの項目が重要と分かっているだけに、書くときに悩む方も多く、「どこに気をつけて書けばいいのか分からない」「どう書けばいいのか分からない」といった声も多いようです。
そこでこのページでは、履歴書の志望動機と自己PRの書き方で注意したいポイントにはどのようなものがあるのかをご紹介していきます。
履歴書の書き方の基本を知りたい方は、介護の転職で押さえておきたい履歴書の書き方を参照してください。
目次
志望動機の書き方
志望動機は、なぜその会社を選んだのかという理由を書くわけですが、
- 会社の理念に共感したから
- 働きやすそうな職場だと思ったから
などと、他の会社の面接でも使えるような言葉で安易に書いてしまうと、採用する側の印象としてはほとんど残りません。
志望動機を書くときは、なるべく具体的に、そしてその会社独自の魅力を見つけて書くのがポイントです。
- 御社の理念にある「〇〇〇〇」の部分に強く共感し、自分も以前からそのような考えを持っていたため、とても興味を持ちました。
- 女性の多い職場と言われる中で男性職員の割合が比較的多く、ここでなら自分も働きやすそうだと感じたため応募させていただきました。
という風に、会社のアピールポイントとなる部分を見つけて、そこにスポットを当てて志望動機を書くことで、自分の強みや介護に対する考え方についての言葉にもリアリティが増し、より印象に残るような志望動機に近づけることができます。
そのためにも、その会社のホームページやパンフレットなどを見て、良いと思える点をまずは探してみましょう。
志望動機を書く前に確認しておくこと
- 会社の魅力やアピールポイントがどこにあるのか(残業が無い、若手でやる気のある介護士が多い、行事を毎日何か行っているなど)
- その会社のどの部分に興味を持ったのか
- 自分はなぜその会社で働きたいと思ったのか
- 未経験者なら、なぜ介護の仕事をしたいと思ったのか
- 介護の仕事についての自分なりの考え
- 自分の長所や特技
志望動機を書く前に、上述したようなことをあらかじめ確認しておくことで、会社の考え方と自分の考え方で共通する部分はどこにあるのかというのを見つけやすくなります。
また、自分の長所や特技も志望動機に絡めて書くことで、長所や特技などを活かした書き方もできます。
例:いつも誉められる笑顔と大きな声で、入居者様にも元気をお届けしたいと思います。
自己PR
自己PRは、自分のアピールポイントはどこにあるのかということを知ってもらうための、最も重要な項目です。
そのため自己PRでは、
- 自分なりの介護に対しての考え方や熱意を、仕事でどのように表現していくのか
- これまでの仕事の経験で得た知識やスキルを、仕事でどのように活かしていきたいのか
- 長所や短所、趣味や特技をどのように仕事で役立てていけるのか
- 未経験でも、これまでの仕事や家事で培ったノウハウを介護にどう活かすのか
などを含めて書くことが望ましいとされています。
長所や短所、趣味や特技については、自己PRとは別の枠が履歴書の中に作られていることも多いので、そちらに書いてもいいでしょう。
ただし、ここでも注意しておいてほしいポイントがあります。
長所を書くときには「明るい性格」「社交的」などの一般的な言葉を単語として使うのではなく、ひとつの文章としてオリジナリティのある言葉で表現するようにしましょう。
例:明るい性格で社交的→明るくさっぱりとした性格なため、友人も多く交流会などにも積極的に足を運んでいます。
短所は「時間にルーズ」「短気」などと、そのまま正直に書いてしまうとマイナスなイメージを持たれてしまうので、言葉の表現を変えて書くようにしましょう。
例:時間にルーズ→堅実な性格なため、準備に時間がかかることがある(「堅実な性格」と入れることで、ルーズさを打ち消す効果が期待できる)
わざわざ難しい言葉で短く書こうとせずに、分かりやすい言葉で書くほうが言葉にリアリティが生まれやすくなるということも覚えておきましょう。
趣味や特技は、自分の好きなことをそのまま書いてもいいですが、ここもできれば一般的に多い「映画鑑賞」や「ドライブ」などは避けましょう。
できるだけ仕事でも役立つような、採用する側の興味を引きやすいものを中心に書くようにするといいでしょう。
パソコンがある程度扱える人ならパソコン、料理がある程度出来る人なら料理といった感じで、趣味や特技の項目も自分のアピールポイントとして捉えて書くことが重要です。
自己PRで遠慮や謙遜をする必要はまったくありません。
自己PRは、自分を知ってもらえる最大のチャンスの場ですから、自分の考えや自信のあるものはすべて書くつもりで記入してください。
志望動機も自己PRも採用する側の立場になって考えてみよう
志望動機や自己PRだけではありませんが、履歴書を書くときには「採用する側の立場になって考えてみる」と、意外とすんなり言葉や文章が出てくることがあります。
- 自分が採用する側の立場だったらどんな人が欲しいと思うのか
- どんな内容の履歴書なら自分は面白いと思える内容なのか
- こんな人が自分の会社に入ってくれればいいな
など、採用する側の立場になって考えてみることで、一緒に仕事をしてみたいと思える人材の理想像がなんとなく想像できます。
その理想像の中から、今の自分にあるアピールポイントや介護に対する考え方で似たところを探し出して書くと、採用する側の注目度を高める効果が期待できます。
もちろんウソはいけませんが、志望動機や自己PRを書くときには相手の立場になって考えてみるということもやってみることをおすすめします。
また、介護の転職を好条件で成功させるためにやるたった1つのことでご紹介したような良質な転職サイトに登録し、自分の担当者と会社のアピールポイントについて相談する中で、志望動機や自己PRの内容をより良いものに仕上げるためのアドバイスを受けるのもかなり効果的です。
転職のプロからのアドバイスは、履歴書だけでなく職務経歴書を書く際にも非常に助けになります。
介護の面接についての基本をまとめたページもありますので、合わせて読んでおきましょう。
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